小倉祇園太鼓は、福岡県北九州市小倉北区で毎年夏に開催される400年続いている「国指定重要無形民俗文化財」に指定されている祇園祭で、その歴史と文化的価値が認められています。
太鼓の響きは、祭りの雰囲気を盛り上げ、参加者や観客の心をひとつにします。
伝統と情熱が込められた小倉祇園太鼓は、地域の誇りであり、多くの人々に愛されています。
小倉祇園太鼓、はじまりの儀式
本日7月1日、北九州メディアは小倉祇園祭の重要な準備行事である「山鉾すす払い」に取材に行きました。この行事は、山鉾(やまぼこ)と呼ばれる祭りのメイン装飾を清掃し、祭りの本番に備えるものです。山鉾は神聖な存在として扱われ、そのすす払いは重要な儀式の一部とされています。これにより、太鼓の響きも一層清らかに、力強く響き渡ります。
小倉祇園太鼓のシンボルである大門町の山鉾
大門町の山鉾は明治21年(1888年)建造で、江戸時代の伝統を色濃く残す数少ない小倉祇園の山鉾の一つであり、福岡県指定有形民俗文化財に指定されています。
かつては、北九州市立歴史博物館(小倉北区城内)に展示されていましたが、老朽化した歴史博物館の八幡東区への移転が決まり、大門町の山鉾も移転することになりました。
しかし、大門町の山鉾は小倉祇園太鼓のシンボル的な存在であり、その山鉾を小倉に残したいと想う市民の熱意や企業の協力により、平成14年に小倉北区役所1階で展示することとなりました。
それ以来、小倉祇園太鼓が始まる7月1日(土日の場合は金曜日)に大門町や小倉祇園太鼓保存振興会によって山鉾の手入れが行われ、祇園祭の始まりを告げる風物詩となっています。
小倉祇園祭 スケジュール
7月1日(月) | ◆山鉾すす払い:小倉北区役所 10:00~11:00 ◆太鼓台開き【打ち初め式】:JR小倉駅小倉城口ペデストリアンデッキ 19:00~20:00 太鼓練習開始 |
7月19日(金) | 宵祇園(初日) ◆山車巡行:小倉北区内各所 ◆据え太鼓披露:紫川親水広場、市庁舎東側駐車場 18:00~22:00 |
7月20日(土) | 大賑わい(2日目) ◆おもてなし太鼓:JR小倉駅小倉城口ペデストリアンデッキ 11:00~12:00 13:00~14:00 ◆子ども競演会(打ち手が中学生以下):小倉城歴史の道 16:00~18:00(※冒頭30分間程度 開会式) ◆山車巡行:小倉北区内各所 18:00〜22:00 ◆据え太鼓披露:紫川親水広場、市庁舎東側駐車場 18:00~22:00 |
7月21日(日) | 打ち納め(3日目) ◆おもてなし太鼓:勝山橋 13:00~14:00 ◆体験山車運行:小倉城歴史の道 13:00~14:30 ◆太鼓総見(年齢制限なし):小倉城歴史の道 16:00~18:00 ◆山車巡行:小倉北区内各所 18:00~22:00 ◆据え太鼓披露:紫川親水広場、市庁舎東側駐車場 18:00~22:00 |
今年の小倉祇園祭も、素晴らしい祭りとなること間違いありません。小倉祇園太鼓の響きは、祭りの心臓部として、参加者と観客を一体にします。山鉾すす払いを通じて感じた地域の絆と情熱は、この祭りの魅力を一層引き立てています。是非、多くの方々にこの素晴らしい祭りを体験していただきたいと思います。
皆様のご参加を心よりお待ちしております!