地球の歴史を感じる冒険！北九州の天然記念物「平尾台」と神秘の千仏鍾乳洞 - 北九州メディア

平尾台とは？日本有数のカルスト台地

北九州市小倉南区に位置する「平尾台」は、日本の天然記念物に指定されている貴重なカルスト台地。広大な石灰岩地帯が広がり、その独特な景観は、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚を味わえます。

この石灰岩地帯は、3億4千年以上前、赤道付近の海洋生物（サンゴなど）が堆積して石灰岩となり、その後、地殻変動によって現在の平尾台まで移動してきたものです。この壮大な地球の歴史を感じられる場所は、北九州が誇る観光スポットです。

平尾台を訪れると、広大な草原にゴロゴロと転がる岩々が目に飛び込んできます。これらは実は地表に露出した石灰岩の頭部分。遠くから眺めると羊の群れのように見えることから「羊群原（ようぐんばる）」と呼ばれています。

石灰岩が長い年月をかけて雨水などによって溶け、現在の地形を形成しているこの現象を「カルスト地形」といいます。まさに大自然が織りなす芸術とも言える風景です。

平尾台の地下には200を超える鍾乳洞が存在し、そのうち3つが観光向けに整備されています。その中でも特に有名なのが「千仏鍾乳洞」。全長約900メートルにわたる洞窟の中には、自然が長い年月をかけて作り上げた鍾乳石や石柱が連なり、神秘的な光景が広がります。

冒険気分を味わえるルート
　洞窟内は水が流れている箇所もあり、足を濡らしながら進むエリアも！スリル満点の冒険気分が味わえます。特に夏場は涼しく、家族連れや観光客に大人気です。
鍾乳石の見どころ
　洞窟内には、まるで芸術作品のように美しい鍾乳石が随所に見られます。その形や大きさは一つとして同じものがなく、自然の力に驚かされるばかり。